マイクロコンピュータは「小さいコンピュータ」という意味で、様々なものがある。 主な用途は、電気製品の制御であるので、「マイクロコントローラ」 という言い方も用いられる。言い方はどちらにしても、 マイクロコンピュータはCPUの一種と考えてくれれば良い。 PCの中のCPUとの違いを下表にまとめてある。
  マイクロコンピュータ PC 大きさ 小 大 動作速度 遅い 速い 回路構成 簡単 複雑 メモリ 小 大 電力消費 小 大 柔軟性 小 大 プログラミング アセンブラ言語 高級言語(C等) この講義では、PICマイクロコントローラを例にしてマイクとコンピュータについて学ぶことにする。 PICは Microchip Technology社 のマイクロコントローラ(制御用IC)製品ファミリーの名称である。 様々な種類があるが主な特徴としては
応用範囲が広くて、使いやすいので人気がある。特に組み込みシステムに適している。 例として、下記のようなものがある。
- 内蔵フラッシュメモリ(プログラム保存、1,000回書き換えができる)
- 内蔵EEPROM(データ保存、1,000,000回書き換えができる)
- 回路が簡単(ICと簡単な部品だけで回路が組める)
- 低消費電力(電池でも動く)
- A/D変換を内蔵したものもある(アナログ信号も扱える)
- タイマ・時計
- LCDディスプレイ制御
- ディジタルTVチューナー
- 赤外線リモコン
- 加速度センサ